特集 炎症性腸疾患1997
主題
Ⅰ.診断
2.Crohn病
(3)注腸X線検査
西俣 嘉人
1
,
西俣 寛人
1
,
大井 秀久
1
,
新原 亨
1
,
仁王 辰幸
1
,
松田 彰郎
1
,
堀 雅英
2
,
入佐 俊昭
2
,
徳留 一博
2
,
古賀 大士
2
,
中島 義行
2
,
西俣 寿人
2
,
柳田 勤
2
,
谷山 茂樹
2
,
森 秀美
2
,
佐伯 啓三
2
,
山筋 忠
2
,
牧 猛
2
,
石神 信治
2
,
美園 俊明
2
1南風病院消化器病センター
2鹿児島消化器研究会
キーワード:
Crohn病
,
変形
,
X線診断
Keyword:
Crohn病
,
変形
,
X線診断
pp.333-339
発行日 1997年2月26日
Published Date 1997/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105065
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要旨 現在の炎症性腸疾患(Crohn病を含む)のX線診断は二重造影像が主体で,所見のチェックも大部分が直接所見である.白壁は炎症性腸疾患の診断の要点を4つ挙げているが,その中の変形は従来は単に病変の存在をチェックする手段としてのみ理解されていた.われわれは,Crohn病の摘出標本レントゲノグラムを用いて変形と肉眼所見,組織所見との関係を検討した.変形による診断の意義は,①小病変のチェック,②病変の性状診断,殊にその方向性の診断である.検討した結果,小腸にみられた変形は一側性,両側性,膨隆型(タッシェ様,偽憩室変形)の3つに分けられた.この考え方は大腸の読影に際しても対応できるが,大腸の変形で最も重要なものは膨隆型変形である.
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