総合外来 当直医読本
医薬品によるアナフィラキシーショック
高須 伸克
1
1聖路加国際病院救急センター
pp.64-65
発行日 1994年1月15日
Published Date 1994/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901080
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医療薬品によるショックには,薬剤の過量投与や誤った使用に伴う中毒反応による場合と,アナフィラキシーショックによる場合がある.厳密な意味でのアナフィラキシーショックはlgE抗体が関与した即時型アレルギー反応l型に属するものであるが,アレルギー反応機序によらずにケミカルメディエータが遊離されて症状が出現するアナフィラキシー様反応も一般にアナフィラキシーショックに含める.初期治療が適切に行われれば予後は非常に良好であるが,処置のタイミングを失うと短時間で死に至ることもある.
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