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特集 一般医が知っておきたい先端医療
消化器科領域
C型慢性活動性肝炎に対するインターフェロン療法,門脈圧亢進症に対する非手術的治療の進歩
Interferon Therapy for Chronic Active Hepatitis C Non-surgical Treatment for Portal Hypertension
鵜浦 雅志
1
1金沢大学第1内科
pp.896-898
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900974
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【C型慢性活動性肝炎に対するインターフェロン療法】
■インターフェロン(IFN)の登場によって,慢性肝炎の直接原因である肝炎ウイルスに対する治療が可能となり,その効果に対する期待が高まっている.
■B型慢性活動性肝炎に対し,IFN治療がHBe抗原からHBe抗体へのseroconversionを目的として使用されてきたが,C型肝炎ではIFNの抗ウイルス作用による肝炎の鎮静化が極めて高率に認められ,肝硬変,肝癌への進展阻止の観点から期待感が高まっている.
【門脈圧亢進症に対する非手術的治療】
■食道胃静脈瘤に対して,内視鏡的硬化療法,結紮術,また経頸静脈的肝内門脈肝静脈短絡術など非手術的な治療法が開発され普及している.
■門脈圧亢進症の予後改善には背景肝病態を十分考慮し,手術療法を含めこれらの各種治療法を選択する必要がある.
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