日常診療のOne Point Advice
見逃される精神分裂病
三浦 隆男
1
1浪岡町立病院精神科
pp.675
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900913
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精神病の代表である精神分裂病(以下「分裂病」と略す)は,精神科以外には縁遠い病気と思われがちですが,人口の0.8%を占め,まれな病気ではありません.
分裂病は幻覚や妄想に支配され,奇妙な言動や行動が表れる病気と思われています.むろんこうした症状があれば早期に精神科へ紹介されます.しかし,問題となるのは分裂病と気付かれずに誤診されるケースです.実際に診断が遅れ,症状が進んでから精神科に紹介されるケースが時々見受けられます.
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