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特集 作業関連疾患への対応
症状への対応
血液障害
Blood Disorders
高橋 隆一
1
1国立東京第二病院
pp.516-517
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900863
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■血液障害は化学薬品および放射線などの慢性暴露によって生ずることが多い.化学薬品としては,特にベンゼン,殺虫剤などが原因であることが多い.
■血液障害のタイプとしては,白血球減少,血小板減少,貧血,時にメトヘモグロビン血症などを示すが,最も多いのは再生不良性貧血で,白血球減少,血小板減少はその前段階の状態であることが多い.
■したがって,血液障害を予防するためには定期的に血液検査を行い,白血球減少および血小板減少を認めた場合には,軽視することなく精密検査を行い,職場の環境整備,予防法を講ずることが重要である.
■化学薬品による血液障害はかなり広範囲の職業にわたるので,血液障害の患者については,職業の具体的内容について詳細に問診を行うことが必要である.
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