今月の主題 内科医が診る睡眠障害
内科疾患と睡眠障害
血液疾患と睡眠障害
山口 祐司
1
1睡眠呼吸センター福岡浦添クリニック
pp.1352-1355
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102839
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●睡眠時無呼吸症候群患者においては,間欠性低酸素血症によりエリスロポエチンや血管内皮増殖因子(VEGF)が増加する.
●重症睡眠時無呼吸症候群では,CRP・IL-6・末梢白血球数が増加し,炎症性疾患としての病態を呈している.
●睡眠時無呼吸症候群は,凝固系・血小板の活性化を合併しており,冠動脈疾患・脳血管障害の独立した危険因子である.
●睡眠時無呼吸症候群では,呼吸器系・循環器系・代謝系障害が主な合併症として認識されているが,血液学的異常(多血症,白血球増加,血小板活性化)も重要な病態である.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.