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特集 内科的治療か外科的治療か
選択に向けての考え方
今後の医療における内科医と外科医の役割分担―内科の立場から
The Role of Physicians and Surgeons in the Management of Diseases Tomorrow, a Physician's View
多賀須 幸男
1
1関東逓信病院消化器内科
pp.210-211
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900764
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- Abstract 文献概要
■ここ1/3世紀の間に,内科と外科のギャップは狭まるばかりで,対立する場面は著しく縮小したというのが筆者の印象である.診断精度の向上,新薬の開発,治療手技の進歩,外科的治療の適応が明確になったことが大きい.極言すれば見解に差が出るのは,増加が著しい高齢者に外科治療をとるか内科的治療に止めるかであるが,この場面では医師自身の年齢の差が強く影響するように感じられる.
■消化器科の分野では,早期癌の内視鏡的粘膜切除のように内科医が外科的処置をする場面が急増している.これらを内科医が行うべきか外科医が行うべきか,新たな役割分担の問題と言えるかも知れない.
■今後を考えるには,過去の歩みを振り返ってみる必要がある.次いで各論で取り上げられない消化器疾患について現状を述べ,最後に将来像についての展望をしてみたい.
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