Generalist and Specialist
医学教育の中に新しい流れを
神津 忠彦
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.111
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900727
- 有料閲覧
- 文献概要
いまわが国の医科大学は,医学教育に関する大きな変革の時を迎えている.1991年7月に教育法が変わり,大学設置基準が大綱化された.この大綱化によって,大学教育は,基本的な枠組み以外の事項については法的規制は行われず,教育内容に関するさまざまな細かい規定は撤廃された.大綱化の目的は,各大学が特色ある教育を自主的に定め,自由に行うことを可能にすることにある.
医学部については,年間35週の授業日数と,6年の修業年限,188単位の履修が卒業の要件として定められているものの,医学部進学過程の制度はなくなり,授業科目やその履修時間数も各大学の自主的な判断に委ねられた.授業単位の算定方式も自由化された.これらの教育改革の中で,各医科大学は時代の変化や学術の新たな展開に対応することができる人材を育成することを強く要請されている.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.