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特集 臨床医のコモンセンス・2―内科医に必要な他科知識
産婦人科
更年期障害
Climacteric Disorder
五十嵐 正雄
1,2
Masao Igarashi
1,2
1群馬中央総合病院産婦人科
2前:群馬大学医学部産婦人科
pp.984-985
発行日 1992年11月15日
Published Date 1992/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900639
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- Abstract 文献概要
・更年期障害とは「更年期に起こった不定愁訴をいう」とする定義が婦人科学教科書に出ているが,筆者および最近の米国婦人科学では「更年期にestrogenの急減によって起こる特有な症候群をいう」と狭義に解している.
・診断は,①本人が更年期にあることの確認と,②顔面紅潮(hot flushes),多汗,情緒不安定,肩こり,不眠うつ病様症状などの更年期障害に特有な症状の有無により行う.
・治療はestrogen療法が著効を示す.estrogen療法が無効な症例は,うつ病か,神経症,心身症,あるいは偶然に更年期に発症した他疾患などが考えられ精神科医,心身医学医,婦人科医にコンサルトする.
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