増刊号特集 外来泌尿器科マニュアル—私はこうしている
外来処置の実際
カテーテル管理(尿道カテーテル留置,膀胱瘻,腎瘻)
塚本 泰司
1
,
熊本 悦明
1
,
広瀬 崇興
1
1札幌医科大学 泌尿器科学教室
pp.77-79
発行日 1991年5月30日
Published Date 1991/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900341
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Endourologyの進歩に伴い一時的あるいは永久的に尿路にカテーテルを留置する機会が以前と比べ増加している.カテーテルの留置およびその管理の"こつ"はカテーテルの留置をできる限り避けることであり,また留置したとしても可能であれば早期に抜去することである.安易な留置はその後の管理を困難にする原因のひとつになるばかりでなく,患者のquality of lifeを障害することに繋がりかねない.特に,入院中の尿路カテーテル留置は,これがすべての院内感染の原因の40%を占めること,グラム陰性菌による敗血症の最も多い原因であることなどから,その適応,管理に関しては細心の注意が必要である.
本項では,外来におけるカテーテル管理に関する一般的事項と各部位でのカテーテル管理の留意点に関して述べる.
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