当直医読本
こどもの誤飲,さあどうする
仲本 昌一
1
Masakazu Nakamoto
1
1沖縄県立中部病院救命救急センター
pp.616-617
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900508
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乳幼児は好奇心の塊であり何でも口に入れる.一般に食物以外のものは味や臭いが悪くすぐに吐き出し,まれにしか重篤な中毒にはならない.しかし,起因物質によっては毒性が高く,摂取量が多ければ治療を要する.処置に関しては様々なcontroversiesのあるところである.タバコ誤飲の場合,ニコチン中毒を心配し催吐や胃洗浄がよく行われるが,タバコは吸収が遅く催吐作用があり重篤な中毒にはならず,無処置で経過観察だけでよいことが多い.その他よく遭遇する家庭用品中毒についても今回考えてみたい.
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