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特集 外来診療のcontroversies
心房細動に対するワーファリンや抗血小板薬の投与
Anticoagulant and Antiplatelet Therapy for Atrial Fibrillation
斎藤 宗靖
1
Muneyasu Saito
1
1自治医科大学大宮医療センター心臓血管科
pp.584-585
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900494
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・心房細動は日常外来診療で極めて頻繁に遭遇する疾患である.その治療の目的は自覚症状の軽減と塞栓症の予防にある.中でもとくに問題となる塞栓症の発生頻度は原因疾患によって異なっており,したがって抗凝固療法や抗血小板療法の選択は,原因疾患や塞栓症の既往などを考慮する必要がある.
・リウマチ性弁膜症に合併する心房細動は塞栓症のリスクが高いため,抗凝固療法が必須である.
・非リウマチ性で,基礎に何らかの心疾患を有する場合,できれば抗凝固療法を行うことが望ましいが,アスピリン療法も有効である可能性が高く,ワーファリンに代えてアスピリンまたは他の抗血小板薬を用いることも可である.
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