今月の主題 出血傾向の臨床
凝固異常による出血傾向
ワーファリン使用と出血
佐野 雅之
1
,
早野 元信
2,3
1佐賀医科大学輸血部
2佐賀医科大学循環器内科
3現長崎大学医学部第3内科
pp.57-59
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901925
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●ワーファリンはビタミンK依存性凝固因子の産生を阻害し,凝固障害を引き起こすので,使用中は常に出血の危険がある.
●ワーファリン投与中の抗血小板剤,解熱鎮痛剤,セフェム系抗生物質の併用には,特別な注意を要する.
●出血時は投与を中止し,ビタミンKを補充する.
●コントロールの基準はプロトロンビン時間だが,国際的な標準となるINRに換算すると,施設間での比較が容易である.
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