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特集 癌患者の症状を緩和する
癌患者の症状を緩和する―消化器症状を中心に
Control of Symptoms in Patients with Advanced Cancer of Digestive Tract
山崎 章郎
Fumio Yamazaki
pp.383-386
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900423
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・進行癌患者はその闘病経過中に様々な消化器症状を呈することが知られている.それら症状は癌の部位によらず症状の悪化によってもたらされる一般的な症状と,部位によってもたらされる特有な症状とがある.例えば嘔気一つとっても上記のことは容易に理解できる.
・消化器症状は単独で出現することもあるが,多くはいくつかの症状が重なりあって出現する.したがって消化器症状のコントロールは,その症状がいかなる原因からきているのかを鑑別診断することから始まる.
・上手な症状コントロールは,たとえ治癒に結びつかなくても,患者の心身のQOL (quality of life)を高めるのであるから,その治療法に習熟することは大切である.
・本稿では,頻度の高い消化器症状の原因およびそのコントロールの方法について紹介していきたい.
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