特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
A.総合診療科へコンサルト
4.突然の激しい頭痛
坂本 壮
1,2
1順天堂大学医学部附属練馬病院救急・集中治療科
2西伊豆健育会病院内科
pp.472-474
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_472
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本症例では,紹介元受診時に激しい頭痛があり,その段階でくも膜下出血が疑われ当院へ紹介受診となった.頭痛を訴える患者さんで何といっても見逃したくない疾患がくも膜下出血であり,一般的には「人生最大の頭痛 “the worst headache of my life”」と表現される1).頭部CTが診断のゴールドスタンダードであるが,クリニックで撮影できる施設はまれであり,病歴や身体所見,バイタルサインから評価しなければならないのが現状である.そのため,くも膜下出血らしい病歴,身体所見,バイタルサインを把握し,否定できない状況であれば速やかに精査可能な施設への紹介が必要である.
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