Japanese
English
特集 外来で見逃されやすい疾患II―症状からのアプローチ
緑内障
Glaucoma
塚原 玲子
1
Reiko Tsukahara
1
1東邦大学第2内科
pp.126-128
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900345
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■要注意の症状!
頭痛
眼痛
虹輪視
・発作は圧倒的に夜間から明け方に多く,一過性の前駆的な小発作がみられることがある.また,中年以降の女性の遠視眼に発症しやすく両眼同時の発作はまれである.
・患者は頭痛に気をとられ眼症状を自覚しないこともあるが,注意深く問診すると頭痛だけでなく眼痛を必ず伴っている.
・患側眼球結膜の充血があり,虹輪視を伴った視力の低下を認める.また,角膜は浮腫状に混濁し,前房は浅く,瞳孔は散大,対光反射は欠如している.
・触診すると眼圧亢進のため健眼に比し患眼は堅い.
・治療のポイントは瞳孔ブロックの解除および眼圧の降下である.
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