Japanese
English
特集 外来で見逃されやすい疾患I―症状からのアプローチ
大腸癌
Cancer of the Colon
高見 茂人
1
Shigehito Takami
1
1柳原病院内科
pp.28-29
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900308
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- Abstract 文献概要
■要注意の症状!
血便
腹痛
便通異常
・無症状イコール必ずしも早期ではない.早期大腸癌の予後は良好で,大腸検診による早期発見が重要である.
・血便(とくに便に付着):"痔"と見過ごすことなく,必ず直腸指診を行う.大腸癌の3割は指の届く範囲にある.
・便通異常(便秘,便柱の狭小化,下痢):直腸指診とともに,大腸精密検査を積極的に実施する.
・腹痛:腹部の手術歴のない中年以上の腸閉塞の約半数は大腸癌である.また大腸癌の肝転移によることもある.
・検査所見:貪血とその進行,腫瘍マーカー(CEA)の異常値とその上昇が大腸癌に起因することがある.
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