当直医読本
心電図所見が四肢麻痺診断に役立った症例
上嶋 権兵衛
1
Gonbei Kamishima
1
1東邦大学救命救急センター
pp.900-901
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900288
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トピックス
臨床検査の分野の発達は目ざましく,新しい画像診断が導入されると共に,かつてはすぐに結果のわからなかった血液・生化学検査もオートアナライザーにより数十分で結果が得られ診断に要する時間も短縮された.しかし,反面,身体所見やルーチン検査が見過ごされていることが少なくない.心電図検査は本来,不整脈や心臓疾患診断には必須のルーチン検査である.心臓の電気的活動をとらえている心電図所見には心筋の電解質をも反映していることは,教科書的な知識の割には利用されていない感がある.そこで,電解質異常の心電図所見を提示したい.
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