Clinical Training
検査の読み方―末梢血液検査
畑 直成
1
Naoshige Hata
1
1畑内科クリニック
pp.898-899
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900287
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検査の読み方
Q 検査データの考え方とは何でしょうか.
A 検査を依頼する場合,検査部があるとないでは条件が異なり,また通常時と夜間緊急時でも条件が異ります(アルバイトなどで他の病院で検査を読むときは要注意).検査データを正確に得るには,検体の採取方法,保存方法,測定法固有の技術的誤差,生理的変動等を熟知しなければなりません.得られたデータが予想した値と極端に違うと,検体の取り違え,薬剤干渉などかもしれないので,すぐに検査部に問い合わせ相談するよう心がけて欲しい(貴重な症例が見つかるかも)と思います.正しいデータを手に入れてもそのデータの評価も重要です.感度(患者での陽性率),特異性(正常人での陰性率)が共に100%の検査はなく,いくら多数の検査を行っても決定的なデータがなければ誤診となる危険性があるのです.
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