JIM Lecture
臨床医と検査室との関わり合いを見直す―臨床医に診療のintegrationを期待して
松尾 収二
1
Shuji Matsuo
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.840-842
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900266
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臨床医が検査の使い方や読み方を学ぶことは診療の質のレベルを上げるために必須のことであるが,これだけでは不十分である.実際に検査を行う検査室(検査センター)の態勢を十分に理解し検査室そのものを上手に活用することも診療を円滑に行うために必要である.そこで,臨床医と検査室との関わり合い方について,臨床病理医(臨床検査医)として日頃感じていることを述べたい.検査室を持たない医療施設も多く,たとえ検査室があっても臨床医と検査室との関わり合い方は各医療施設によつて異なると思われるが,以下に述べることは一般の臨床医に共通した問題点を含んでいる.表現はやや辛いものとなっているが,要は診療の現場にある医師が単に検査の知識をintegrateすることに留まらず,検査室という組織を理解し,これを診療の中へintegrateすることを期待するからである.
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