Japanese
English
特集 スポーツ障害とリハビリテーション
スポーツとスポーツ障害との関わり合い
Relation with Sports and Sports Injuries.
福間 武男
1
Takeo Fukuma
1
1福間整形外科医院
1Fukuma Orthopedic Surgery Clinic
キーワード:
スポーツ
,
スポーツ障害
Keyword:
スポーツ
,
スポーツ障害
pp.185-191
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106742
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はじめに
国際競技を頂点とする競技スポーツから,一般市民のレクリエーション・スポーツに至るまで,スポーツ活動は盛んになっている.この市民スポーツは運動不足による体のアンバランスをスポーツによって回復しようとするトリム運動をはじめ,体力づくりとか,健康スポーツといわれて関心が高まり,一昨年,日本医師会は健康スポーツドクター制度を発足させるに至った.さらにスポーツは身体に疾病,障害を有する人の回復なしい機能の向上のためにも意義をもっている.
身体活動としてのスポーツは運動器官である骨,関節,筋,腱,靭帯等にも影響がある.運動器官としての脊椎,四肢を扱う整形外科にとってはことに関連が多く,整形外科的にスポーツを考えてみたい.
スポーツは上述の運動器官の機能の維持,発達に好影響をもたらす反面,競技スポーツでは過酷な練習や競技会,また市民スポーツでさえ,勝負の醍醐味とスポーツ後の爽快感を求めて各部の運動器が酷使され,各運動器官に外傷,障害(以後,傷害と略す)を招きやすい.特に発育途上の成長期の過度の使用(overuse)や退行変性をきたす中高年者,青壮年期ではこれらの傷害が問題となるので,整形外科的なスポーツ医学の関与が必要となる.
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