Japanese
English
特集 めまいを理解する
急性のめまい患者へのアプローチ
Approaches to Patients with Vertigo and Dizziness
岡安 裕之
1
Hiroyuki Okayasu
1
1昭和大学藤が丘病院神経内科
pp.750-753
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900239
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ポイント
・問診が重要.特にめまいの性状が,自分あるいは周囲が回転するvertigo (真性めまい)か身体の動揺感であるdizziness (動揺めまい)か気の遠くなるようなpresyncope (失神型めまい)かを明らかにする.
・Vertigoであれば,原因として内耳障害を示唆する脳神経麻痺,構語障害,小脳失調などの脳幹小脳症状の有無を明らかにすることが重要.
・めまいの他覚所見として重要な眼振は方向交代性眼振,垂直性眼振,左右の眼が同期しない眼振(disconjugate nystagmus)は中枢神経障害を示唆する.一定方向への眼振は末梢性めまいを示唆する.
・突発するめまい,嘔吐,頭痛の患者では,小脳出皿を疑いCTを至急行い,診断確定すれば脳外科へ送る.
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