頭痛・めまいの診療 確実な診断・治療をするために今必要なこと
めまい患者を正確に診断する 危険なめまいを見落とさない系統的アプローチと鑑別診断を知る
城倉 健
1
1平塚共済病院 神経内科脳卒中センター
キーワード:
眼振
,
めまい
,
小脳疾患
,
鑑別診断
,
前庭ニューロン炎
,
脳幹梗塞
Keyword:
Cerebellar Diseases
,
Diagnosis, Differential
,
Nystagmus, Pathologic
,
Vertigo
,
Brain Stem Infarctions
,
Vestibular Neuronitis
pp.888-894
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009197986
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症状がめまいのみの場合、もっとも多い原因は良性発作性頭位めまい症(BPPV)であり、中枢疾患(脳卒中)が原因である可能性はわずか1~3%にすぎない。実際のめまい診療では、まず脳幹と小脳上部の障害のチェックのために、めまい以外の神経症候を探す。次いで末梢前庭障害をチェックするために、頭位・頭位変換眼振の有無を調べる。最後に小脳下部の障害をチェックするために、起立・歩行障害の有無を調べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009