Japanese
English
特集 腰痛を見分ける
婦人科疾患による腰痛
Low Back Pain in Obstetrics and Gynecology
本庄 英雄
1
Hideo Honjo
1
1京都府立医科大学産婦人科
pp.676-677
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900215
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ポイント
・従来,月経困難症における腰痛,妊娠時の腰痛,付属器炎など炎症時の腰痛,子宮筋腫等腫瘍による圧迫,子宮頸癌,体癌,卵巣癌等の浸潤,転移による腰痛等が考慮されてきた.
・子宮後屈,子宮下垂等で腰痛が起こりうるが,近年婦人科では重視されていない.
・平均寿命の著明な伸び,骨塩量測定法の進歩等により骨粗鬆症(による腰痛)が最も注目をあびるようになった.
・婦人の骨粗鬆症(骨塩量減少)は閉経後,あるいは卵巣摘出後エストロゲンが急減して起こる.若年婦人でも無月経等の月経異常,腰痛を訴える人々にみられ,これらにはエストロゲン投与が最も効果的である.
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