Japanese
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特集 腰痛を見分ける
下肢症状を呈する腰痛―腰部椎間板ヘルニア
Lumbar Disc Herniation
広藤 栄一
1
Eikazu Hirofuji
1
1天理よろづ相談所病院整形外科
pp.659-661
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900207
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ポイント
・腰痛や下肢放散痛を訴える腰部椎間板ヘルニアの最も重要な他覚的所見は,神経伸展試験,すなわちラセグ症候(SLRテスト)や,大腿神経伸展テスト(逆ラセグテスト)である.
・腰部椎間板ヘルニアの診断が疑われる場合,まず進行性の神経脱落所見(知覚障害・筋力低下・反射異常)や膀胱直腸障害の有無に注意すること.
・もし上記の所見を有する場合や改善のない場合は専門医に送るべきである.
・もし上記の所見を有しない場合は,保存的治療を試みるべきで,約90%は有効であるといわれている.
・保存的治療では急性期と慢性期は区別して行う.
・急性期では固いベッドで3~4週間の安静臥床を原則とする.
・慢性期では日常生活動作の指導と運動療法が主体となる.
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