Japanese
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特集 腰痛を見分ける
動けなくなる腰痛―いわゆるギックリ腰
Acute Low Back Pain
大瀬戸 清茂
1
Kiyoshige Ohseto
1
1関東逓信病院ペインクリニック料
pp.656-658
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900206
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ポイント
・ぎっくり腰は,日常動作やスポーツなどによって生じることが多い.ぎっくり腰は症状名なので,いくつかの原因から成る.(→1)
・ぎっくり腰の原因を明らかにするのに,最も重要なのは痛みの病歴(痛みの部位,放散痛の程度とその方向,動作による痛みの変化)と神経学的所見がある.
・急性期の治療は安静臥床が必須条件であり,補助療法として1~2週間は消炎鎮痛薬の投与と簡易コルセットの着用が有効である.
神経ブロックは治癒を促進すると考えられるので,もし可能であれば,傍脊柱部圧痛点の局注や仙骨硬膜外ブロック(→2)などを施行すると,症状の回復を早める.
・運動麻痺や膀胱直腸障害のある場合,炎症症状が強い場合,以上の保存療法を1~2週間行っても症状が軽減しない場合は,腰痛の専門家に紹介すべきである.
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