読者フォーラム
地域の症例
本川 哲
1
Satoru Motokawa
1
1厳原病院整形外科
pp.590
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900187
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足関節外側側副靱帯損傷の治療
はじめに
対馬における中学・高校生のスポーツ熱は高く,また一般市民のスポーツ活動も盛んに行われており,足関節外側側副靱帯損傷は,日常の診療で最もよく遭遇する疾患の一つである.しかし,医療機関,専門医の乏しい離島では,単に足関節捻挫と言われ放置されたり,外来にて検査することなく,湿布・包帯固定ですまされることがままありがちである.しかし靱帯損傷があれば,受傷時に適切な処置がなされない場合,足関節の不安定性が残存し,変形性関節症へと進行し疼痛の原因となることが多い.そこで今回,われわれが当院で行っている足関節捻挫に対する診断および治療法について報告する.
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