Japanese
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特集 発熱の診療ストラテジー
薬剤起因性の発熱
Drug-induced fever
赤塚 祝子
1
Noriko Akatsuka
1
1横浜市立市民病院内科
pp.166-167
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900046
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ポイント
・すべての薬剤は発熱の原因となり得ることを,まず思い起こすことが大切である.
・通常,薬剤投与後7~10日で発熱し,熱型は弛張熱,稽留熱,間欠熱と種々で,37℃台の微熱が続く場合や40℃の高熱のこともあり,様々なパターンを示す.ただし,41℃以上になることはまれである.
・発熱の割には,患者の全身状態は良好で,中には発熱を自覚しないことがある.
・39℃台以上の発熱例では,比較的徐脈を呈することが多い.
・紅斑,丘疹,じんましん様の皮疹の他に,頭痛,筋肉痛などの随伴症状が出現することがある.
・薬剤中止後2日以内,遅くても3日以内に解熱する.
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