特集 帰してはいけない疾患を除外した後の外来診療
【self-limitingな疾患の積極的診断】
良性発作性頭位めまい症
稲熊 良仁
1
,
宮田 靖志
2
1倶知安厚生病院総合診療科
2留萌市立病院総合内科
キーワード:
回転性めまい
,
頭位変換試験
,
眼振
,
小脳・脳幹部症状
Keyword:
回転性めまい
,
頭位変換試験
,
眼振
,
小脳・脳幹部症状
pp.904-907
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200011
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Case
患者:64歳,女性.
現病歴:起床時に離床直後に回転性めまい,嘔吐が出現した.安静にすると1〜2分で改善するが,姿勢変化で再発し改善しないため来院.
所見:意識,バイタルサイン正常.頭を動かすと回転性めまいと嘔気が出現するため左側臥位でじっとしている.感覚障害・麻痺や脱力を認めない.耳鳴や難聴は認めない.Dix-Hallpike試験では,右懸垂頭位で数秒の潜時の後に,めまいの増悪と垂直回旋成分を含む右方向への眼振を認めた.
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