特集 帰してはいけない「こども」を見逃さないために
【スペシャル・アーティクル】
外来診療のなかで行う子育てワンポイントガイド
小林 嘉代
1
1東葛病院小児科
pp.354-355
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103182
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Q1:生後5カ月です.生後1カ月頃から顔や首の湿疹がひどく,軟膏を処方されています.これから離乳食を始めるにあたり,アレルギーが心配です.どのように進めたらよいでしょうか?
A1:まずは,おかゆや野菜のペーストなど初期の離乳食から始めてください.乳児湿疹があるからといって,必ずしも食べ物でアレルギーが出るとは限りません.ただ,ご両親もしくはお父さん,お母さんのどちらかに,アレルギーの病気(喘息・アトピー性皮膚炎・花粉症・食物アレルギーなど)があると,お子さんもアレルギー体質を受け継いでいる可能性があります.また,乳児期は卵,乳製品,小麦が3大アレルゲンといわれています.ご家族にアレルギーの病気の方がいて,かつ3大アレルゲンといわれる食品をどのように食べさせていけばよいかは,アレルギー専門医に相談してください.血液検査だけでは判断がつかないことが多いのですが,最近は,実際に食べてみる検査をやっている病院もたくさんあります.
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