Laboratory Practice 〈臨床生理●呼吸機能検査のステップアップ・6〉
呼吸機能検査のワンポイント
谷合 哲
1
,
大澤 幸弘
2
,
柳澤 勉
2
,
高野 省吾
3
1東京医科歯科大学
2青梅市立総合病院臨床検査科
3青梅市立総合病院総合内科
pp.961-963
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101854
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はじめに
呼吸機能検査は検査技師が直接患者に呼吸の仕方を指示し,患者が指示に従って呼吸した結果を出す検査である.安静状態で機械が結果を出してくれる検査と異なり,検査技師と患者が一体となり,まさに呼吸のあった検査を行うことによって,初めて正しい検査結果が得られるものである.
そのために検査技師には検査についての正しく,深い知識と理解が必要であり,これに基づいて初めて患者の協力が得られ,真の呼吸能力を引き出すことができるものである.とおり一遍の検査をしてもそれなりの結果が出るが,これではかえって真の機能状態が表現されず,誤りをまねく元となる.技師の習熟した高い技術により真の検査結果を引き出すことが求められる検査である.
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