特集 インターネットが助産を変える
母親の声に触れられるサイト
「子育てワハハ」:子育て支援サイト
栗原 美幸
1
1子育てワハハ
pp.384-388
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100519
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産んでみたら,自分の居場所がない!
私が,現在,主宰している子育て支援サイト「子育てワハハ http://chieichiba.net/wahaha」をつくろうと思いたったのは,今から3年前の2000年5月。産後3か月のことでした。子どもと2人っきり。おっぱい丸出しのまま過ぎていく日々。産前とはまったく違う生活を送っている自分,親の使命感に燃え始めた自分の変化が愉快であり,少々悩ましくもあり,それを誰かと共有したくてたまらない時期でもありました。
さて,私は働いていたせいもあり,地域に親しい友人はもちろん,同じような立場で自由に行き来できるような知り合いは皆無でした。それまでは産むことに必死で,子育てにまで気が回っていませんでした。かといって,子育てばかりの生活も,どこか違うと感じていました。そんなこともあり,児童館のサークルには今ひとつなじめず,保健所の仕事を増やしたくなさそうなマニュアルどおりの対応にも失望。「自分で自分の“居場所”をつくらなければ,この悶々とした気持ちのまま,職場復帰になってしまう」と,どこか切迫感さえ漂う自分の状況に気づきました。
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