Japanese
English
臨床経験
下肢神経症状を伴った骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折の手術経験
Surgical Treatment for Osteoporotic Vertebral Compression Fracture with Paraplegia.
王 東
1,2
,
斉藤 正史
1
,
古沢 豊
1
,
塩見 朗
1
,
伊佐治 純
1
,
手塚 正樹
1
,
柴崎 啓一
1
,
大谷 清
1
Azuma Oh
1,2
1国立療養所村山病院整形外科
2現:日野市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Murayama Hospital
キーワード:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
圧迫骨折
,
compression fracture
,
脊髄麻痺
,
paraplegia
Keyword:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
圧迫骨折
,
compression fracture
,
脊髄麻痺
,
paraplegia
pp.969-973
発行日 1994年8月25日
Published Date 1994/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901439
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抄録:下肢神経症状を伴った老人性骨粗鬆症による陳旧性脊椎圧迫骨折に対し,前方固定術を行い良好な成績を得たので報告する.症例は6例で男2例,女4例,平均年齢は67歳であった.発症部位は胸腰移行部で胸椎2例,胸腰移行部3例,腰椎1例であった.後弯変形は術前平均30.2こから術後平均17.7°と改善した.全例に脊髄の除圧と,支持性の回復を行える前方固定術を行い,そのうち3例にinstrumentationを併用した.全例に神経麻痺の改善が認められ,歩行可能となった.神経症状が出現した場合には早期に手術的治療を行うべきで,病態からみて脊椎の後弯変形の矯正と,脊柱管内の除圧が行える前方固定術が有効であると考える.しかし老人故に合併症に留意し,早期離床を考慮する必要がある.
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