特集 One step up 水・電解質・体液管理
【ここまで押さえておきたい水・電解質・体液管理】
低Na補正の注意点と過剰補正への対処法
片岡 仁美
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科・地域医療人材育成講座
キーワード:
血漿浸透圧
,
尿浸透圧
,
尿中Na濃度
,
SIADH
,
浸透圧性脱髄症候群
Keyword:
血漿浸透圧
,
尿浸透圧
,
尿中Na濃度
,
SIADH
,
浸透圧性脱髄症候群
pp.116-119
発行日 2012年2月15日
Published Date 2012/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102413
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血清Na濃度が135mEq/l以下のときを低Na血症という.通常の場合,水負荷が起こった際には,血漿浸透圧の低下に伴い抗利尿ホルモンであるantidiuretic hormone(ADH)の分泌抑制が起こり,余剰の水は希釈尿として排泄される.一方,低Na血症を呈する患者においては,ADHの分泌抑制障害により,腎臓からの水排泄が障害されている場合が多い.本稿では低Na血症の鑑別と治療について概説する.
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