特集 感覚器のリハビリテーション
聴覚障害のリハビリテーション診療
海外の動向
麻生 伸
1
Shin Aso
1
1みみはなのど・あそうクリニック
キーワード:
リハビリテーション
,
聴覚障害
,
海外
,
聴覚訓練
Keyword:
リハビリテーション
,
聴覚障害
,
海外
,
聴覚訓練
pp.638-642
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001616
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はじめに
難聴は高齢者に多い健康課題であり,社会的孤立,うつ病,認知機能の低下につながる可能性が指摘されている。しかし,補聴器を購入した高齢者が常時装用に至らないというケースを私たち臨床医はしばしば経験する。これを減らすためには補聴器を装用した聴覚訓練が必要であり,海外では幅広い分野をカバーする聴覚リハビリテーションが不可欠となっている。WHO(世界保健機関)は,世界で15億人が難聴を抱え,4億3,000万人以上が聴覚リハビリテーションを必要としていると推定する1)。

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