最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 国として終末期を支えるには
医学教育の立場から わが国における緩和ケア卒前教育の実態と今後の展望
高宮 有介
1
1昭和大学 医学部医学教育推進室
キーワード:
質問紙法
,
緩和ケア
,
カリキュラム
,
医学大学教育
,
医師免許
,
臨床・臨地実習
,
実態調査
,
標準化
Keyword:
Curriculum
,
Education, Medical, Undergraduate
,
Licensure, Medical
,
Palliative Care
,
Surveys and Questionnaires
,
Reference Standards
pp.1428-1432
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056538
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PEACEプロジェクトにより,卒後の医師教育は進展しているが,卒前教育は遅れているといわざるをえない.大学病院の緩和ケアを考える会で実施した全国80大学医学部における調査報告では,多くの大学が緩和ケア教育を行っているが,統一性はない.ここでは,昭和大学で行っているプロフェッショナリズム教育,全国80大学医学部の緩和ケア教育の共通の到達目標,豪州やカナダの緩和ケア教育を紹介する.緩和ケア教育は,医師としての基本的な知識,技能,態度につながる内容である.高齢化多死時代に向け,がんだけでなく,非悪性疾患の緩和ケアも重要であり,さまざまな診療科の医師が学ぶことも必要である.
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