特集 めまいがするんです
【回転性めまい(vertigo)】
病歴と身体診察のポイント―とくにBPPVの診断について
舩越 拓
1
,
生坂 政臣
1
1千葉大学医学部附属病院総合診療部
キーワード:
良性発作性頭位変換性めまい症(BPPV)
,
眼振
,
Dix-Hallpikeテスト
Keyword:
良性発作性頭位変換性めまい症(BPPV)
,
眼振
,
Dix-Hallpikeテスト
pp.923-925
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102048
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めまいを訴えて一般外来を受診する患者は全体の5~10%を占めるとされ,日常診療において最も一般的な愁訴の一つである.しかしながらめまいの原因は多岐にわたり,めまい診療を苦手とする医師も少なくない.めまい患者の75%は病歴と身体診察だけで診断できると言われており1),めまいの診断を正確に行うためには丁寧な病歴聴取と正確な身体診察が鍵となる.めまい患者のなかでも良性発作性頭位変換性めまい症(benign paroxysmal postural vertigo:BPPV)は最も有病率が高く,それを正確に診断・除外することがめまい診療において重要となることから,本稿ではBPPVの診断にとくに重要な病歴のポイントと身体診察(主に眼振所見)に関して述べる.
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