特集 めまいがするんです!─特別付録Web動画付
【BPPV】
まずは後半規管型BPPVを診断・治療できるようになろう!
石田 恵梨
1
1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
キーワード:
後半規管型BPPV
,
Dix-Hallpike試験
,
Epley法
Keyword:
後半規管型BPPV
,
Dix-Hallpike試験
,
Epley法
pp.1312-1316
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201152
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Case
病歴からBPPVを疑い、身体所見より右後半規管型BPPVと診断、Epley法により治療した1例
患者:52歳、女性。
現病歴:今朝起床時より、めまいを自覚。寝返り・起立・振り向く、などの動作によりめまいが起こるが、動くのをやめてじっとしていると、1分以内にめまいは改善する。しかし、再度動くとめまいが出現する。複視・構音障害・頭痛は伴わない。数時間後も症状が改善しないため、救急要請され、当院に搬送された。
病歴からBPPVを疑い、Dix-Hallpike試験を行った。座位になった患者の頭部を右側に水平に45°回旋した後に患者を後ろに倒したところ、数秒の潜時の後、回旋成分を伴う右側耳方向への数十秒持続する眼振が出現した。座位に戻した際に反対方向の眼振が出現、また左側の懸垂頭位では眼振が出現しないことを確認した。右患側の後半規管型BPPVと考え、Epley法を施行したところ、症状は消失した。
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