Editorial
疲労とだるさと生活と
伊藤 澄信
1
1国立病院機構本部総合研究センター臨床研究統括部・治験研究部
pp.805
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102023
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私事であるが,最近「ごみ屋敷の清掃」に1カ月を費やし大変疲れた.日本家屋は押入れという広い収納スペースがある.そのなかには使わない物や使い古した物が集積している.もったいないという思想は大切である.しかしながら,ごみ屋敷というのは恐ろしいところで,押入れのなかから古い寝具とともにネズミやゴキブリの糞は出てくるし,家具の後ろには2cmほどほこりが堆積している.病気になるのが当たり前だと思った.ごみ屋敷に住んでいながら健康でいられる父親がおかしい.ごみ屋敷の主(母親)が喘息・心不全で入院したのを契機に主も同意したため片づけることができた.ごみ屋敷を整理して1カ月,母親の喘息発作は起きていない.吸入ステロイドのコンプライアンスがよくなったのかもしれないが,生活環境の重要性を改めて感じさせられた.
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