構造と診断 ゼロからの診断学・1【新連載】
診断することを根源的に考える
岩田 健太郎
1
1神戸大学医学部感染症内科
pp.302-307
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101900
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■病気を診断することについて,深く考えてみるのが本稿の目的である.
■深く考える,とはじめから断っている以上,この連載は簡単な命題を扱っていない.さらっと読んですぐ使えるようなマニュアルチックなコンテンツを扱っていない.
■かといって,そのことは学生や研修医などの初学者が読んでも意味がない,ということを意味してはいない.深刻に,真剣に診断について考えてみるこの試みはむしろ,初学者においてこそ有効なのだと思う.
■本稿は,診断するということについてぼくが真剣に考えたことと,神戸大学医学部の学生や研修医との診断に関するダイアローグが導き出したものをまとめている.根源的にものを考えようと思ったら,常に他者の存在が必要だからである.
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