特集 診察の終わりにこの質問！―ライフサイクルの視点から
【スペシャル・アーティクル】
家庭医による家族アプローチ―全人的な医療を実践するために
若林 英樹
1
1岐阜大学医学部医学教育開発研究センター
キーワード：
家族アセスメント
,
システム論
,
家族問題
,
家族の強み
,
コラボレーション
Keyword:
家族アセスメント
,
システム論
,
家族問題
,
家族の強み
,
コラボレーション
pp.52-55
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101836
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本特集号でとりあげられているライフサイクルを視野に入れた質問は，患者，家族のケアをより全人的なものにし，未解決の問題を解く鍵となる．一方で，このようなアプローチによってより多くの，時に複雑な情報が引き出されることになり，限られた時間のなかで対処するにはさまざまな工夫が必要となる．
ここでは，米国を中心に発展してきた行動科学や家族療法の理論やスキルを基本にした家族志向のアプローチの実践について述べたい．まず，家族志向のケアが重要となる場面の1つ，認知症患者の介護を行う家族のCaseをあげてみよう．
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