総合外来
薬剤性過敏症症候群―原因薬剤を中止しても進行が止まらない薬疹
星野 智祥
1
,
鵜沼 直穂子
1
,
星 忠成
1
,
伊藤 文人
1
,
佐藤 憲行
1
,
成田 雅
1
,
栗山 千津子
1
,
菊池 明夫
1
,
井上 実
1
1太田西ノ内病院総合診療科
pp.828-832
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101801
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◆薬剤性過敏症症候群(Drug-induced hypersensitivity syndrome:DIHS)は,限られた薬剤により遅発性に発症し,原因薬剤を中止してもさまざまな臨床症状を呈する重症薬疹である.近年,この薬疹に突発性発疹の原因ウイルスであるhuman herpesvirus 6(HHV-6)の再活性化が関与していることが明らかとなった.今回われわれは,カルバマゼピンの内服により発症したDIHS症例を経験した.原因薬剤のなかには日常診療において扱われる薬剤も多く,プライマリ・ケア医もぜひ認識しておくべき薬疹と考えられたため,文献的考察も加え報告する.
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