特集 非専門医のための糖尿病診療 最新のエビデンスとともに
【コラム】
SMBGの新しい機器と測定上の注意点―感染防止を含めて
服部 正和
1
,
古市 義人
1
,
山田 憲一
2
1国立病院機構京都医療センター臨床研究センター 糖尿病研究部
2山田憲一内科医院
pp.548-550
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101733
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SMBG(Self-monitoring of Blood Glucose)とは,患者が自己検査用グルコース測定器を用いて,日常生活における自身の血糖値の推移を測定することである.食事(内容,量,摂食時間),運動を含めた日常活動,休息,睡眠,ストレスなどに対し,身体はどのような反応と血糖値パターンを示すかを知るために行う.SMBGのMは患者が血糖値をMonitoringすることを意味し,糖尿病の確定診断を行うためには,検査科に備えられた機器を用いて静脈血漿中の血糖値を測定する必要がある.
自己血糖測定用の血液採取穿刺器具,血糖測定試験紙(センサー,チップ)・測定器は,近年各社の改善努力のおかげで,多くの製品からの選択が可能になり,自分に合った使いやすい穿刺器具,自己検査用グルコース測定器(自己検査用血糖測定器)を選ぶことができるようになった.医療施設における病棟,ICU,手術室などにおいては,SMBG用血糖測定器よりもさらに精度,安定度が高く,管理条件の厳しいPOCT(Point of Care Testing)用グルコース測定機(器)が使用されている1).
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