増大号 糖尿病のすべて。 検査データに基づいた診療のポイント
5章 療養指導
血糖自己測定(SMBG),持続血糖モニタリング(CGM)による患者支援の要点と注意点
村越 大輝
1
1静岡県立総合病院検査部
キーワード:
血糖自己測定
,
SMBG
,
持続血糖モニタリング
,
CGM
,
患者支援
,
患者指導
,
多職種連携
Keyword:
血糖自己測定
,
SMBG
,
持続血糖モニタリング
,
CGM
,
患者支援
,
患者指導
,
多職種連携
pp.248-253
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540020248
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はじめに
糖尿病治療における血糖モニタリングは,正確な病態把握,治療効果を客観的に判定するうえで不可欠な要素である.さらに,患者自身のセルフマネジメント能力を向上させ,日々の生活における血糖マネジメントを最適化するための基盤となる極めて重要な役割を果たしている.従来から血糖測定機器として広く用いられてきた血糖自己測定(self-monitoring of blood glucose:SMBG)に加え,近年ではウェアラブル技術を活用した持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring:CGM)の発展と普及が目覚ましく,血糖モニタリングは量的側面だけでなく,質的側面においても新たな段階へと進展している.
上記のような状況において医療従事者に求められるのは,これらの血糖測定機器の操作方法を教育することにとどまらず,それぞれの測定法の特性,利点,そして限界を正しく理解することである.そのうえで,患者個々の治療状況,糖尿病の罹病期間,合併症の有無,生活背景,さらには経済的な側面を考慮し,最も効果的かつ実践的な支援を行う必要がある.つまり,測定技術の進歩に伴い,医療従事者の教育的支援の役割はむしろ重要性を増している.
本稿では,SMBGとCGMの基本的な特徴と教育支援の要点を概説する.また,両者の適切な使い分けや併用の実際,さらには患者支援に不可欠な多職種連携の必要性についても紹介する.

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