JIM Report
人工関節の患者の会(三土会)の成果
桂川 陽三
1
,
田渕 健一
2
1国立国際医療センター整形外科
2田渕整形外科クリニック
pp.302-304
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101672
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
日本人は現在男女ともほぼ世界一の長寿を誇っているが,その反面加齢により膝,股関節を中心とした変形性関節症も増加している.一方,同じく関節を侵す関節リウマチは,生物製剤によって進行が抑えられるようになったが,すでに破壊が進んだ関節は機能低下を免れない.これらの疾患は運動器不安定症の主な原因となって,高齢者のADL(日常生活動作)を低下させ,介護や支援を必要とする要因になっている.
人工関節置換術は変形性関節症や関節リウマチなどによる関節の破壊に対してきわめて有効な治療法であり,10年以上の長期にわたって疼痛を軽減し,機能を温存することが期待できる.手術を受ける患者数は年々増加しており,2006年度,日本全体で約89,000件の手術が行われている1).
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.