What's your diagnosis?[71]
ビリッケツにはしないでね!?
増田 浩三
1
,
柏木 佑太
1
,
高見 勇一郎
1
,
鈴木 富雄
1
,
伴 信太郎
1
1名古屋大学医学部附属病院総合診療部
pp.893-896
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101542
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病歴
患者:56歳,女性.主訴:物忘れ.
現病歴:腹部手術を2回受けた既往があり,普段より時々嘔吐がみられていた.200X年11月中旬からめまい・嘔吐が出現し,食事も摂れなかったため,近医にて維持液とメイロン®の点滴投与を受けていた.その後めまい・嘔吐は改善したが,12月7日頃から曜日がわからない,数字が覚えられないなどの物忘れの症状が出現し,近医を受診しても改善がないため,家族が心配して12月21日に当院を受診された.体重変化・抑うつ気分・睡眠障害や息切れ・複視はなく,左手掌と腹部にピリピリとしたしびれ感があった.
既往歴:総胆管拡張症にて,14歳時に胆管空腸吻合術,その後胆管吻合部位変更術と幽門側胃切除術.家族歴:父が肝臓癌,胃潰瘍,高血圧.
生活歴:機会飲酒・喫煙15本/日×30年.食事は少食ではあるが偏食はなし.仕事は自営業の会計を担当し,11月までは計算は問題なく,税務署との受け答えもしっかりしていた.
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