レビューでわかる! いまどき診療エビデンス[29]
下痢止めはいつ投与する?
小林 健二
1
1大船中央病院内科
pp.798-800
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101515
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下痢とは,糞便に含まれる水分が増えた状態で,多くは回数の増加も伴う.下痢はその持続期間により,2週間以内の急性下痢,4週間以上持続する慢性下痢,またその中間の2~4週間持続する持続性下痢に分類される.急性から持続性下痢の原因としては,感染性下痢が圧倒的に多く,自然治癒するものがほとんどである.一方,慢性下痢の原因は多岐にわたる.したがって,治療に対するアプローチも急性・持続性下痢とは異なり,下痢止め(止痢薬)の使用についても両者を分けて考える必要がある.
本稿では,外来などで遭遇することが多い急性下痢を中心に論ずる.
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