特集 妊婦が外来に来たら
妊娠の一般的経過とつわりへの対応
木下 二宣
1
,
三和 紀子
1
,
木下 智恵
1
,
木下 勝之
1
1成城木下病院産婦人科
キーワード:
妊娠週数
,
胎囊
,
つわり(妊娠悪阻)
,
重症妊娠悪阻
Keyword:
妊娠週数
,
胎囊
,
つわり(妊娠悪阻)
,
重症妊娠悪阻
pp.198-202
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101363
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日常の外来診療において女性の患者が妊娠しているかどうかにより,患者が訴える症状は,妊娠に起因するものかどうかの判断が必要になる.たとえば,妊娠していれば,嘔気・嘔吐は,急性胃腸炎ではなくつわりの症状であることが多いし,下腹部痛と下痢は,急性腸炎ではなく子宮外妊娠である場合もある.したがって,無月経であれば,尿の妊娠反応は必ず調べておくほうがよい.妊娠が確認された場合,患者の訴える症状は妊娠と関連しているかどうかを考え,産婦人科専門医への相談が必要か否かを判断することが総合診療医には求められている.
そこで,本稿では正常妊娠の経過を妊娠初期,中期,後期に分け,異常の見分け方,さらにつわりへの対応について解説する.
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