感染症フェロー便り[16]【最終回】
感染症科研修修了
松永 直久
1
1UCLA Affiliated Program in Infectious Diseases
pp.798-800
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101255
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2007年6月26日―
感染症科研修のプログラムディレクターであるDr. Goetzより修了証が手渡されました(図1).あっという間の2年間.しかし,感染症科研修の前に行う必要がある内科研修に臨むべく,期待と不安をいっぱいにして日本を発ったのはもう5年も前になっていました.この5年間で自分はどれくらい成長できたのだろうか,などと感慨にふけっている時にDr. Gautが研修修了のお祝いの言葉をかけに来てくれました.そして,「Naoにはこれを渡したくて」と1枚の紙を渡してくれました(図2).“A Standing Ovation for Quality Service”と題した病院長の署名入りのこの紙は,ある症例について他科も巻き込んで走り回ったことを見ていてくれた人がいる証しでもありました.
今回紹介する症例では,「医療には頭の良さや奇抜な発想よりももっと重要なものがある.当たり前のことでも先入観を持たずに,念のために確認をとってみる.患者さん全体を診て,患者さんをサポートする人たちのことも理解して解決策を考える.この最も基本的なことが大切だ」という近年抱いていた想いが間違いでないことを再確認しました.
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