特集 在宅医療のスキルアップ
【トピックス】
古武術介護の可能性―固定化されない身体からの発想
岡田 慎一郎
1
1人間考学研究所
pp.868-869
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101239
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近年,武術研究家・甲野善紀氏が提案する武術を基盤とした身体運用・発想の転換が,スポーツ,音楽,工学,介護など幅広い分野で注目を集めている.私は甲野氏より身体運用を学び,身体介助技術への応用,実践を研究している.甲野氏は古武術を研究素材とし,独自の展開をしている「創作武術」を実践しているのであり,正確には古武術ではないのだが,古武術から発想を得たという意味から「古武術介護」と名付けている.
「古武術介護」の身体運用の特徴として,筋力に頼らず,身体に負担をかけないということがあげられる.ここでは具体的な技術をとおし「古武術介護」の可能性を紹介したい.
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